そういえば、の話
そういえば、STREET COFFEE&BOOKSをはじめて4年経ちました。
いつも何のお祝いもせず過ごしてしまっていて、お客さんから「4周年ですよね?」と言われて初めて「そういえばそうでしたね〜!」なんてやりとりをしています。(思い出させてもらってありがとうございました!)
”乗り越える”という表現にはとってもそぐわない、緩やかな日々。本当は、一生懸命頑張って乗り越えてきました!と言った方がいいのかもしれないけれど。ただただ皮膚で日々の空気を感じとり、目の前の人との対話を深め、目にうつるあらゆるものに思いを馳せ、一つ一つの出来事の意味を想像し、いろんな人の声を聴き、受け入れたり受け入れられたりしながら、ともに時間を過ごす。
そういう、日々でした。そして、きっと、これからも。
移動販売の時には「好きなことをやっている、好きなことを仕事にする」という意識が強かったけれど、小屋になってからは「好きなことをやっている」というよりは「世界の中の自分の役割として何をするか、何ができるのか」という認識に徐々に変わっていきました。
もし、自分に役割があるとしたら。特性を活かせる世界があるとしたら。争いのない世界をつくるには。誰も溢れ落ちない社会であるためには。人と人が尊重しあうためには。
そういうことをずっと考えていて、コーヒーを淹れながらそれを考えること、が、私にとっての「好きなこと」なのかもしれないな、と思ったりしています。
機械のようにコーヒーを入れ続けることが好きなわけではないし、争いを引き起こすコーヒーは淹れたくない。コーヒーを淹れる行為が好き、というのはもちろんあるけれど、”コーヒーを淹れることを通して好きなことをしている”、と言ったほうが私にとってはしっくりくるかもしれません。
そんなこんなで5年目も、いい塩梅でやっていければと思います。いつも本当にありがとうございます。
4周年おめでとうございます
コーヒーを淹れることを通して好きなことをしている…
その人のおかげて周りの人々が幸せになる
美味しいコーヒーに読みたくなる本、素敵な人々に出会わせてくれる居心地よい空間をありがとう