世界からコーヒーが消えたなら

世界からコーヒーが消えたなら。

朝は何の香りを楽しみに、ベッドから起き上がればいいのだろう。

世界からコーヒーが消えたなら。

本のとなりには、何をおいたらいいのだろう。それに、チョコレートを放り込んだ口には、何を含めばいい?

世界からコーヒーが消えたなら。

ぽた、ぽた、という穏やかな3分を過ごすことは無くなるかもしれない。

もし、世界にコーヒーが存在していなかったら。

疲れた心は、何が癒してくれたのだろう。

もし、世界にコーヒーが存在していなかったら。

どうやって言葉にできない感謝を伝えたのだろう。

もし、世界にコーヒーが存在していなかったら。

あの人や、あの人、大切なあの人達とは出会えたのだろうか。

世界からコーヒーが消えても、もしかしたら、何も変わらないのかもしれない。

世界からコーヒーが消えても、陽は昇るし夜はやってくる。

世界からコーヒーが消えても、世界が逆転するわけじゃない。

世界からコーヒーが消えても、人は生きていけるのかもしれない。

だけれど、そんな「必要不可欠ではないもの」がもたらしてくれたものは、いつしか「必要不可欠」なものになっていた。

コーヒーがもたらしてくれたものに支えられて、私は今日も生きている。

これからも、コーヒーが世界から無くなりませんように。

2019年09月14日 | Posted in ブログ, 私の生き方 | | No Comments » 

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