お店って自己紹介なのかも
「性格が、極めてカフェ的だよね」
先日、とある人に言われた言葉。
言い得て妙である。
性格がカフェ的、とはどういうことか。
まずは、来るもの拒まず去るもの追わずなスタイル。
来るもの拒まず、というと「誰でもウェルカム!」という両手を大きく広げた明るさを想像するけれど、そういう訳ではない。こちらの主張はわりとしっかりと伝わるように出しておきながら、それを知った上でこちらに寄って来るのであれば(おとなりどうぞ)と、そっと椅子を差し出すような感じ。
そして、決してそこに留めようとも囲おうともしない。自分のタイミングで席を立ってもいいし、そこにしばらく居てくれても全然いいよ、そんなにお構いは出来ませんが、というような一定の距離感。
そして、派手さもなく、目立ちたいわけでもなく、いつもふつうに生きていたい。それが何よりも幸せ。大きな波はなるべく来なくていい。湖みたいな穏やかな感情のさざなみは、けっこう好き。
一杯のコーヒーを淹れるように、一日を生きている。
自分を売り込まない(売り込めない)し、大きく見せたくもない。宣伝したくもないけれど、じわじわと人との交流が深まったり、ひとつづつ、ひとりづつ好きな人やものが増えていくのは嬉しい。
華やかさよりは、経年を感じさせる「味」が欲しい。
なんというか、全体的に地味なのだ。こじんまりとしている。
これは、そのまま自分のお店のスタイルにも当てはまる。というか、そういう人がつくるお店だからそうなっている。
言い得て妙だな、とは思ったものの、ある意味当然かもしれない。
カフェを仕事に選んだのも、自分の性格と似ている、つまり働く上で無理がなさそう、という部分に惹かれたのかもしれない。
カフェ、とはいえ今やいろんなカフェがあり、華やかなところも大きな波をあえて立てるお店もある。戦略的にやっているところもあれば、店主の人柄がそのまま投影されているところもあるだろう。
STREET COFFEE&BOOKSは、私の性格をそのままあらわしているようで、そう考えると可視化された分ちょっと恥ずかしいけれど、お店を通して自己紹介をしているようで、清々しさもある。
小さいお店で、店主の顔が見えるお店って、そういうとこあるよね。
そういえば先日、年内最後の営業を無事に終えました。
今年のまとめと来年の予定を、12月中にブログにあげたいな〜。
あと数日の2020年を満喫しまーす。
つづく
「派手さもなく、目立ちたいわけでもなく、いつもふつうに生きていたい。それが何よりも幸せ。大きな波はなるべく来なくていい。湖みたいな穏やかな感情のさざなみは、けっこう好き。」
すっごく共感できます!
「なるべく小さな幸せと、なるべく小さな不幸せ、なるべくいっぱい集めよう、そんな気持ち分かるでしょう(情熱の薔薇/ブルーハーツ)」を思い出しました。この歌詞自体の深さにはまだたどり着いてないけど。。
あ、youtubeLIVEも観ましたよ。便利な時代になったなぁ、、と思いつつ、髪が気になって話に集中できなかった感じも(笑)
今年のまとめ、楽しみにしてます!