種を、まく、?
種を、蒔く、、種を、蒔くですか?
先日、質問されて即答できなかった質問。
「あなたは、街がこれから賑やかになっていくことに対して、どうやって種を蒔いていますか?」
半田市のまちづくりの取り組みの勉強会に、豊田市の民営の立場で呼んでもらった時、ある方にそう質問されて答えに詰まってしまった。
率直に言ってしまえば、私は、意図的には、たねを、、まいていない。
民間の立場で、まちづくりに対して「種を蒔く」とは、おそらく「人材育成」や「人材発掘」という意味だ。
自分だけでなく、自分の世代だけでなく、次の世代を育てていく。それは種を蒔く行為だといえる。
自分だけで完結するのではなく、広げて、未来へ伸ばしていく。そのためには若い世代の子を巻き込んでいく必要があり、自分の考えていること、得てきたことを継承していかなきゃいけない。
そういう意味でいえば、私の場合は、たぶん、種を蒔いてはいない。水を撒いているだけのような気がする。
私の身から出た種を、蒔いてはいない。もうすでに、そこらじゅうに無限に広がっている種に、水を撒く。それが今、していること(したいこと)かもしれない。
それぞれの人が持っている要素へ水を注ぐ。その時、統一的な、同じ種類の植物が生殖した畑にはならず、雑多な森のようなものができるかもしれない。そうなったらいい。
ちなみに「水」は、私の中のキーワードにもなっている。
葉っぱの上に落ちた水滴は、水滴だけでは色をなさない。けど、”無い”わけじゃない。素地の色を活かしながら、表情をつける。透明でありながら、なに色でもあり得る。元の色を消さずに、自分の存在も活かす。
在る、けど、無い。
無いけど、無いわけじゃない。
在る、けど在りすぎない。
そういう風に在れたらいいなあと思う。
こうして、後からじっくり考えたときに(ああいう風に言っておけばよかったなあ)と思うことがある。考えるスピードが決して早くはないから、その場でどんどん言葉が出てくるわけじゃない。タイミングを逃しがち。
”伝える”は、自分だけのタイミングじゃなくて、相手の”受け取れるタイミング”でないと”受け取られない”ということを最近学んだ。相手の受け取れるタイミングで”伝える”ができるように、自分側は常にエンジンをかけて用意しておけたらいいのだけれど。
ずっとエンジンをかけておくなら、ゆっくり回転のエンジンじゃないと保たない。そもそも私は高回転エンジンを持ち合わせていない。
今日、よく行く近くのパン屋さんで「何を毎日のモチベーションにしているんですか?」と言われ、これには即答できた。
「明日もここで、今日と同じようにコーヒーを淹れるのが楽しみ、ということが私のモチベーションです」(この世界で一番エコなモチベーションのような気もする)
今までゆっくり生きてきて、なんとかなってきたのだから、きっとこれからもなんとかなることでしょう。明日は、割と大きな仕事が待っている。Bルートの方がそろそろ佳境に差し掛かっている。
うまくいきますように。今週ものんびり頑張りましょ◎
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コメント4件
種を蒔いているか?って質問、なんか自分に言われている感じがした
何年も休職していて、本当に積極的に真剣に仕事を探していたか、自分でもよくわからない
周りに撒かれた水が蒸発して空気中に漂い、それをちょっとずつ吸収しているエアープランツの様な超スローペース
自分を受け入れてくれた場所が有ったから生きて来られたみたいなものだ
本当に有り難い
自分を受け入れてくれそうな場所が増えるが楽しみだ
Bルート、うまくいきますように
「種を蒔くんじゃなくて水を撒いてます!」って最高の答え!!
「そうですねぇ。水を撒くのも大事だし、時には酒を撒いてもいいし、あ、あなたの場合はコーヒーでしたね、ハハハ」なんて会話になるような勉強会だったら楽しそう。
そこに酒のつまみを持ってくる人がいたり、ただ、飲みに来るだけの人もいたり、歌いだす人もでてきたり、ただぼーっと眺めてる人がいたりするのが多様ある街づくりなのでは。