インサイド・ヘッド2
昨日こどもとインサイド・ヘッド2を観てきました。
インサイド・ヘッドは、頭の中の”感情”の物語り。主人公の女の子(ライリー)の頭の中にいる、それぞれの感情をキャラクター化し、頭の中でどんなことが起こっているのかを可視化してくれる。「ニンゲン」をとってもわかりやすく解説してくれるような映画。
幼少期の1では単純な一次感情、よろこび・かなしみ・いかり・むかむか・びびり。思春期の2ではもうすこし複雑になった感情、しんぱい・はずかし・いいなー・だりーが出てくる。
ひとつひとつの感情を伴った経験を”思い出ボール”として保存し、それをもとに”自己肯定感”を育て、自分の花を咲かせる、という設定がとても良くできているなあ、と思う。
2では、途中”しんぱい”が暴走する場面が出てくる。心配が暴走し、単純な感情だった喜びや悲しみや怒りは頭の中の司令室から追い出され、暗く重い扉の向こうに追いやられそうになる。忘れ去られそうになる。
”しんぱい”は、自分で自分の暴走を止められない。
「ただ、ライリーが大好きなだけなのに」といって”しんぱい”が涙を流す場面は、大人に突き刺さる。
頭のなかのどの感情も、主人公のライリーが大好きで、大好きなライリーを守りたいだけ。
そう思うと、自分の中のどの感情も、自分のために一生懸命働いてくれている、ということに気がつく。
誰かに怒ってしまう感情も、自分の自尊心を傷つけまいと必死に戦っているのかもしれない。なにかにビビってしまう感情も、自分のことを守ってくれているのかもしれない。悲しい感情があるから、誰かに優しくできるのかもしれない。
大人になるほど、複雑な感情が増えていき、思考が先走り、単純な感情が置いてきぼりになる。どうしたら有利になるか、どうしたらよく思われるか、どうしたら恥をかかないか、そんな感情ばかりが押し寄せてくる。
それらの感情は決して悪いものではないけれど、複雑な感情が暴走して、単純な感情を追いやってしまったとき、 なにが本当に大切なのかがわからなくなってしまう。
そんなときは、一度深呼吸して、単純なよろこび・かなしみ・いかり達を引っ張り出してきてもいいのかもしれない。
複雑な感情も、単純な感情も、大好きな君の頭の中で一生懸命に役割を果たそうとしてくれている。そう思うと、すべての感情を愛でたい気持ちになる。
頭の中が暴走してしまいそうなときに、イメージとして思い出すと落ち着けそうな気がします。
そういえば、来週の13日〜17日までお盆ウィークとなり、10時オープンです。よろしくお願いいたします。
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コメント4件
ディズニー映画はそんなに観てこなかったけど、今回の投稿読んでその場でチケット申し込みました!楽しみ!!
自分の感情がどの様になっているのか可視化されたら、自分自身で自分の事をコントロール出来るのだろうか?
相手の感情が可視化されてコチラにわかり易く伝わって来たら、相手が自身を守る為に吐いた暴言等も許せるのだろうか?
なんだか複雑だ
見えなくともその様な事を想像するだけで自分自身、相手の事を少しでも理解しようと努力するのだろう
しんぱいが増えすぎると何も出来ず動けなくなる
自分で自分のご機嫌をとって「しんぱいないよ」って伝える事が出来たら良いよね