11月の予定
11月の予定です。
STREET/駅前
火水木金 7時ー16時
土曜・祝日(県民の日)10時ー16時
ROJI/樹木荘
水木金土日 10時ー17時
毎日が、あっという間に過ぎていく。
目を閉じて、ふーっと深呼吸したらもう、1週間が過ぎているような感じ。
”つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。”
先日、樹木荘で「モモ」を読んでいたら、この言葉が出てきて深く頷いてしまった。
「モモ」はミヒャエル・エンデの児童書である。テーマは時間。
みんなの時間を盗もうとする”灰色の男”から、モモがみんなの時間を取りもどすお話なのだけれど、本質的なことが随所に散りばめられている。
”灰色の男たちに唆された人々は、タイムパフォーマンスを重要視するあまり、笑顔を忘れ、常に忙しく動き回り、他人に冷たくなり、不機嫌で、不寛容で、いつも疲れた顔をしている。子どもと遊ぶ時間を削り、食事の時間を削り、ロボットのように働かせられ、休日には遊びの予定をぎっしり詰め込む。都会の街には同じような建物が並び、同じような道路が整備される。”
これは、まさに、現代ではないか。
タイムイズマネー、タイムパフォーマンス、コストパフォーマンス、そのような言葉に大切なものを奪われ、「今」を感じることを忘れ過ぎている。
未来のために、将来のために、今の時間を節約しておこう。そうして一生懸命に大人たちは時間を節約しているのに、一向に時間は貯まらない。
灰色の男たちは、人々を不安にさせる言葉をよく知っている。ちなみに不安が押し寄せてくるときは、たいてい”不確実な先のことを心配しているとき”だ。
だから、異常者扱いされている掃除夫のペッポは言う。
長い長い長い道路をざっと見渡して掃除しようと思うと、心が折れてしまう。まだまだまだまだだ、と思うと気力がなくなってしまう。だから、いつも、次の一歩のことだけ、次の一呼吸のことだけに意識を向けよう。そうすると、次第に楽しくなってくる。
(異常者扱いされているが、異常なのは世界の方であって、むしろ真っ当だ。)
ついつい、私たちは未来の算段を立てようとする。
1ヶ月先のこと、1年先のこと、10年先のことを危惧して不安になったりする。
だけれど、本当は1ヶ月先のことは1ヶ月先の私に、1年先のことは1年先の私に、10年先のことは10年先の私に任せればいいのであって、今日の私が出しゃばっていいことでもないのだ、と思う。
昨日の私を肯定することが、私が私を尊重することであり、未来の私を信頼することもまた、私が私を尊重することなのではないか、と思う。
《時間》を考えることは、生き方を、生活を考えることでもある。
モモ、樹木荘にあります。手に取ってみてもらえたら、と思います。
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コメント4件
なんと!あと2か月で2024年も終わりだと?
まだ来ない遠い未来を考えると不安になる
今日、明日を無事に生きる事の繰り返しで知らない間に未来を生きる事が出来る
新しい仕事も日々なんとか頑張っていれば、未来につながるはず!
今日もよく頑張った!って自分で自分を褒めよう
明日の事は明日の自分に任せよう!
…って思える様になると良いな
めちゃめちゃ刺さる!
スマホのメモに保存しておきます。
モモ、読みたくなった。。