スペースを死なせないための実験
「ここのベンチ、どうにか活用したい・・・」
お店を始めるにあたり、とてもいい場所にあるにもかかわらず、あまり利用されていない石のベンチのことがずっと気になっていました。
内側の花壇(木の植え込み)と一体化されていて、緩やかな円形を描いており、少人数で腰をかけるには持ってこい。
なのだけれど。
石でできているため、直射日光の当たる夏場は触れない程に熱い。そして、冬場はキンキンに冷えてお腹が痛くなるのでは?と心配になる。
そして、なんとなく野ざらしになっているためか、清潔感にかける見た目。営業を始めてからは毎日拭いているのだけれど、美しいとは言い難い。
「ここのベンチ、どうにか活用したい・・・」
この場所に腰掛けを作ったということは、設計時には「みんなに使って欲しい」という根本的な思いがあったはず。だけれど、予算やら耐久性やら管理の問題でおそらく「石」という素材が選ばれた。もしかしたら、なんらかの大人の事情があったのかもしれない。
石の椅子が悪いわけではない。美しい石の椅子には、心を奪われる。だけれど、椅子の向きやその場所の日当たり、どんな時間・シチュエーションに使用するのかを考慮しないといけなかったのではないか。
ここに「座りたい」と思う人がいなかったのならば、本末転倒なのだ。
そんなことを3ヶ月にわたり考えていて、とりあえず、実験的にクッションとサイドテーブルを少しだけ置いてみることにした。とりあえず、最初は1組づつ。
実際に座ってみてもらって、使い心地をリサーチ予定です。後々、少しづつ増やしていけるといいなあ。
街の中に、気兼ねせずに休憩できる場所があるのって、すごく大事だと思う。
子連れのママさん、お散歩のおばあちゃん、遠くから出張できているサラリーマン、少人数のラフな打ち合わせ、お買い物で疲れた人、電車やバスを待つ人。
お店に入るほどではないけれど、ちょっと腰掛けたい時って誰にでもある。
整えすぎてしまうと「買っていないのに座りにくいなあ」「何か買わないといけないかなあ」と思ってしまう人もいるかもしれないので、お店感は少し抑えめにするべきかもしれない。気をつけなきゃ。
こういうことをしていると「売上を上げるために、いろんなことをしている」と言われることもあるのだけれど、それは少し違う。どちらかというと「こういうことをしたいから、売上を作っている」
売上はあくまでも手段であって、目的は「街中にナイスな場所を作ること」
同じような思いを持つ人と、一緒に仕事をしていけたらすごく楽しいだろうなあ。
こんにちは。
メアドは中学時代の物なので触れないでください笑
テイクアウトで頼んだカフェラテですが、蓋を被せる前にラテアートを見せて下さってほっこりしました。
自分は「目標達成をより効率的にするにはどんな工夫ができるか?」「第3者の目線で見るとどうか?」とかよく考える人間なので、ブログを拝見して共感する所が多々ありました。豊田の街がもっと魅力的な街になればなぁなんて考えたりまします笑
今日はご馳走様でした。