繊細さは愛すべき能力
「おそらく、私、あれなんです。HSP。」
という言葉を打ち明けられることが増えた。
それだけ言葉が認知されてきたのであろう。
HSP…Highly Sensitive Person
感受性の強いとても繊細な人、と言われている。
主な特徴としては、刺激に強く反応する、共感力が強い、情報を深く処理する、他者との境界線が薄い、疲れやすい、相手の表情を読み取る能力が高い、優しい、などが挙げられる。
そのことについて以前書いたブログ↓
おそらく私にもその素質がある。一見めんどくさいような、考えなくてもいいようなことを、こんな風にブログにつらつら書いてしまうような人なので、そのことを察知した相手が(この人には伝わるかも)と思って話してくれたのだと思う。そして、そう打ち明けてきてくれた人にはこちらも大抵何かしら感じる部分があって(なるほど、やっぱり、)みたいな感想を抱いたりする。
なんとなく、話している感じや醸し出す雰囲気で察することが出来る。一緒にいて気が楽だったり、圧迫感を感じない。闘争心を出さない感じ。
誰しも、どんな人であっても、どこかしらでみんな生きづらさを抱えているものだ、とはわかっている。そうは思いつつも、繊細な人の「それ」を想像すると、思わずぎゅっと抱きしめて、よしよし、としたい気持ちになってしまう。
疲れちゃうときもあるよね、と。
ちなみに、私はお店にいるときに、極力並んでいる人の注文を一気に聞かないようにしているのだけれど、そこにもこれが関係している。
自分の能力上、一度にいろんなことを処理できない。どうしても、出来ない。
ひとりの注文を聞いて、コーヒーを渡してから、次のお客さんの注文を聞く。申し訳ないと思いながらも、並んでいるときは注文を伝えるのは少し待っていてもらうことになる。
効率的にはめちゃくちゃ悪いということはわかっていつつも、どうしても出来ない。一度にたくさんのことを処理することが出来ない。短時間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう。
昔から、そうなのだ。一気に頼まれごとをすると、パニックになる。一つ一つ可視化しなければ頭の中で整理できない。ToDoが溜まっている状態がものすごく疲弊する。
「それ、ただの出来ない人じゃん」と言われれば、まさにそれである。キャパシティが小さすぎる。だから、一つのことを整理して、終わってからまた次のことに手をつけたい。(部下にこんな感じの人がいて使えないな〜と思っている人がいたら、代わりに謝りたい。HSPのすべての人が当てはまるわけではないので悪しからず。)
自分がそういう面を持っていることを20代の時に知ったおかげで、自分の苦手なことを克服しようとはせず、それも一つの利点にする方法を選ぶようにした。
後方に並んでいる人の注文を聞かない、ということはコーヒーを淹れている3分は今、目の前にいる「あなただけの時間」ということになる。
裏を返せば「あなたの時間を大切にしています」というメッセージになる。
繊細さは、愛すべき能力。
すべての人が、生まれ持った素質を大切に出来る世界がいい。
私は、繊細さを持った人たちが大好きです。
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コメント4件
読み終わる頃には自分が恥ずかしくなりました。
書き出すと長くなるので、
またコーヒー飲みに行きます。
今回の話の内容、よく分かります 繊細さんは「あ、この人は繊細さんだな」って感じ取ってしまうのでしょうね 嫁さんに(敏感すぎる自分の処方箋)て本をこれ読んでって渡されて… あ、これに書いてある事、全部自分の事じゃんって思いました たぶん私もHSPなんでしょう きっと嫁さんも同じでしょう 全ての繊細さんが自分を理解し自分を愛する事で生きづらさが楽になります様に…