オープンして半年経ってみて
早いもので、そろそろオープンして半年経とうとしている。
一応、暑い季節と寒い季節(今年はさほど寒いというわけではないが)が経験できた。
1月の現状では、想定していたよりも広場の使用が活性化されていないような印象を受け、はっきり言って理想通りの営業には程遠い。日々、自分の力量のなさを痛感している。
いや。そもそも、半年でどうこうなるものだとも思っていない、という点では想像通りといえるのかもしれない。
特段落ち込んでいるわけでもなく「次はどんな実験をしようかな~」と楽しんでいる節もある。
この「どうしようかな~」と考えられる時間は、貴重な時間だ。
順風満帆にいき出してしまったら『自分で仕事をする』醍醐味を味わえない。(だからと言って、心身疲弊するようなどん底はキツイけれど)
ここでいう「理想通りの営業」とは、コーヒーの販売のことだけではない。駅前の広場を日常的に活用してもらい、それによって豊田市駅に『人のいる風景』を生み出すこと。【人のいる風景】そして【なんだか通りたくなる道】を通じて街への愛着形成・市民の眼差しによる安心感・孤独の解消・人同士の交差点を生み出すことである。
コーヒーはそれらを誘発させるためのアイテムだ。
アイテム、ではあるのだけれど、日々勉強し技術を磨いていくことがかならず必要で、何より自分へのプレッシャーでもある。人のいる風景を生み出したいのであればコーヒー屋としての売り上げを上げる必要がある。その利益が出れば、場をより良くするためのハードが導入できる。
何より、美味しいコーヒーはそれ自体でも人を幸せにする可能性を秘めている。
いつからか、自分の私利ために売り上げ金額を上げたい、という欲望はほとんどなくなっている。欲しいものがあまりないから、なのかもしれない。もちろん最低限の必要なものが買えるお金は必要なのだけれど。
それで心を満たすよりも、もっともっと大きな心の満たされ方を知ってしまた、からなのかもしれない。
とても贅沢な生き方をさせてもらっていて、夫や子どもの有り難みを存分に味わっている。
そんなこんなで、オープン半年はまだまだ理想に程遠い現状です。
以上、現場からでした。
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コメント3件
そういった目的の場合だと、場のしつらえ以上に、コミュニティマネージャーの存在が必要だそうです。これは浜松での企画に対してもらったアドバイスです。
そういえばコミュニティカフェっていう言葉もあるくらいだしね。
日常的に人がいる状態って、特定のお店が常連さんでにぎわって、そこで新しいコミュニケーションも発生するようなケースと、駅や公園やショッピングセンターのように不特定多数の人が、あまり他人には関わることなく、個の集まりとしてにぎわっているケースがあって、それぞれ魅力と課題はあるので、どちらを目指すかでも随分違うと思います。もちろん、その中間とか、中間よりややこっち寄り、とかあるので、そのあたりのイメージも理想としてもっていると選択する手段も選びやすいのでは。