stand by
「すみません、この駅のお手洗いはどちらですか、、?」
「あ、お手洗いですね、こちらです。ちょっと場所わかりにくいですよねえ〜」
っていう、1日に何回も繰り返されるやり取りをするのが、とても好きだ。
別バージョンでは、「近くにタバコ吸うところはありますか?」「喫煙ボックス、あちらです、ちょっとわかりにくくてすみませんu_u」もあるし、「タクシー乗り場ありますか?」「以下同文、、」などもある。
応用編では、「コインロッカー使いたいのだけれど、100円玉に変えてもらえないかしらバージョン」や、「ちょっと疲れちゃって、ベンチで休んでいいかしらバージョン」などなど、バリエーションはさまざまだ。
”コーヒーを売ること”を仕事と定義しているとしたら、これらのやり取りは”余分なもの”と呼ばれるかもしれない。だけれど、自分にとってはコーヒーを淹れることと同じように、これらのやり取りも”大切なこと”で、その時に相手にとって”ちょうどよく”接せられたときには、私の1日はよりハッピーになる。
今日、子どもの頃の私は何が好きだったのだろうか、と思い返していた。
そういえば、、と、その当時、両親とお姉ちゃん位にしか言っていない「子どもの時の私がやりたかったこと」を思い出した。
テレビで観るお料理番組の「料理研究家のとなりに立っているアシスタント」がやりたいと思っていた。
主役の”先生”のほうじゃなくて、その隣の黒子のようなアシスタントの方。それは、必要なときだけさっと先を読んで行動するサポートの役割で、決して華美ではないけれど、ものごとをスムーズにすすめるにあたって必要となる付き人のようなものだった。
普段は、見えないくらいの存在がよくて、でもなにかが滞ってしまいそうなときにはサッと動けるような、そして何事もなく平常が流れるような、そういう役割がしたいと思っていた。
みんなが元気なときには、それをそっと見守っていたい。もし困っていそうなときや、つらそうなときには寄り添えるような、そういう人でありたい。
必要なときには、相手が簡単に声をかけられるような場所でスタンバっていたい。
スタンバイ、とは、standby、傍に立っている、ということ。
その根っこを、もしかしたらずーっと前から持ち合わせていたのかもしれない。
ソウルフル・ワールド、とても良かった。自分が、小さな喜びやときめきを感じられることはなんだろう?それを改めて考えられるような映画でした。
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コメント4件
“standby”肝に銘じておきます
うん、奥にある『まちなか案内所』のn6よりも案内をしまくるコーヒー屋さんですよねʬʬʬ
銀行だったり交番だったり、市役所だったり…聞けば何でも解決しちゃう
実質ココが『まちなか案内所』になっている気がする
場所が分からない不安を解消してくれるのは、とても嬉しい事だと思う
スマホで調べたり、店の外に出て来て案内したり、笑顔で対応している姿を良く見かけるけど、確かに案内するのが楽しそうでもある
お料理番組のアシスタント、なんか似合いそう
暴走する料理研究家とでも上手くやれそうʬ
stand by……街に、人に寄り添うコーヒー屋さんの店主に店員さん、とっても素敵ですね
映画、観てみたい!面白そうです
アニメーションだけど、ちょっと大人向けって感じかしら?