夏のはじまり
夏が来た。おそらく、先週の木曜あたりから。
梅雨明け宣言や天気予報などお構いなく、身体がそういっている。だから、私にとっての夏がはじまった。
この季節は、いろんなものが心配だ。
働いている子たちは大丈夫だろうか。
いつものおばあちゃんは倒れていないだろうか。
お客さんたちはしんどくないか。
飾っているお花は元気だろうか。
アフォガード用のアイスクリームは良い状態でいられているか。
アイスコーヒーの氷が溶ける早さは春に比べてどのくらいか。
業務用冷蔵庫は、毎日気がかりだ。炎天下の熱を吸収した黒いコンテナの内部は、およそ43度くらいまで上昇する。窓を閉めっぱなしの休日は、45度以上にはなっている。ここまで気温が上がることを想定されていなかった厨房機器は、相当しんどそうで、どうしてあげたらいいのか、毎年頭を悩ませている。
口癖のように、あつい、あつい、を連呼してしまう。
とにかく、暑い。こんなに暑いのだから、痩せちゃうんじゃないかと毎年心配するのだけれど、そちらは一向に大丈夫そうだ。なんで。
身体的なもので言えば、とりあえず、食べれるときはいつもより食べる。水を多めにとる。OS-1は常備しておく。頭痛がしてきそうだったら、早急に飲む。いっぱい寝る。ビタミンC的なものをしっかり取る。
なるべくじっとして、体力を奪われない状態を維持したとしても、いろんなものに気を使う夏。
歩いているひとも、つらそうなひとが多い。
とりあえず、しんどそうなひとには声を掛ける。
お水や氷を手渡す。
クーラーが入っている場所まで案内する。
歩いているひとの表情に気付けるのは、屋外のカフェの利点かもしれない。
もし、いつの日か、自分の子どもがひとりで駅や街を使うようになったとき、もしその時、体調が悪くなってしまったり、困ったことが起きたとき。誰かが気付いてくれるような、助けてと言い出せるような、そういう街で暮らせたらいい。
誰かが誰かを気にかけているような、見守っているような、そういう空気を作っておいたほうがいい。そういう社会になっていてほしい。
そんなわけで、駅前での水分補給などお気軽にどうぞ。わたしたちもなるべく気付けるよう、しっかり周りを見ておきます。
本当に辛いとき、辛いと言える場所や相手であるために。ゆるやかな関係をつくれたら、と思います。
そういうケアの視点が街にとって必要なはず。効率と利益向上のために捨て去られた視点を、自分たちの手に取り戻せたらいいなあと思います。少しづつ、少しづつ。
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コメント3件
最高気温が35度でも、「なんだ今日はそんなに気温上がってないな」って感じてしまう
これから40度近くになる日が多くなると思うと怖くなる
そんな日でも外で働いている方々には「ありがとう、でも無理しないでね」って言いたくなる
暑さに負けそうな人々を見守る…私もカバンにスポーツドリンク1本でも入れておいて、暑さに負けそうな人が居たら差し出せる様に備えよう
常温の定義はJISでは「20度プラスマイナス15度」らしいです
そんな常温を超えた場所で人も機械も無理して働いている
冷蔵庫の放熱板にも専用に扇風機要るかもですね
お祈りしています。のぞみさんも街ゆく人々も守られていきますように。一度先月豊田市駅に行き、お店みつけて寄れなかったけど、嬉しかったです。お体に気をつけてどうかどうか守られていかれますように。