ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。/幡野広志
ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。 幡野広志
写真家で猟師の幡野さんは、34歳で治らないガンの告知を受けた。
「後悔はない。それは、すべてを自分で選んできたからだ。」
家族、仕事、お金、そして生と死。選ぶことから人生は始まる。
(以下、本文より抜粋)
人間の命は、株式のようなものだとぼくは思っている。
命は、自分ひとりの持ちものではない。
何人もの株主が、僕という人間に投資してくれている。
妻も、息子も、親もきょうだいも、親友たちも、仕事仲間の人たちだって、立派な株主だ。
無責任なことは出来ないし自分に投資してくれた以上、
何かしらの配当を出していきたいと思っている。
それでも、株式の過半数を持つのはぼくだ。
51パーセント以上、ぼくが持っている。
ぼく以外の誰ひとりとして、勝手に決議することはできない。
自立とは、「自分の筆頭株主になること」なのだ。
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大人になれば、本当はなんだって自分で選べる。
親も、家族も、生き方も、死に方も。
家族の問題を抱えてきた人へ。
生きにくさを感じるすべての人へ。
幡野広志さんという名前をこのブログで知ってからこの方のブログを読むようになりました。
ご自身がガンになって初めて分かる気持ち。
怖いものなし。だからといって人に迷惑を掛けるのも違うし、だからこそ伝えられる事があるのかもしれない。
私の母親もガンという病いと戦いその母親の側で過ごした経験もあるのでこの方のお気持ちがほんの少しだけ分かります。
なぜ大勢の人が幡野さんにお悩み相談するのか?
そしてその悩みにストレートに回答するもののどこか上手く何かに例えて相手を配慮する文章力。
文書を読むだけでこの方の人柄があらわれますね。