赤ちゃんにきびしい国で赤ちゃんが増えるはずがない。/境治
赤ちゃんにきびしい国で赤ちゃんが増えるはずがない。 境 治
日本は、赤ちゃんにきびしい。そもそも、日本の昭和の高度経済成長の会社システムは、子育てをないがしろにしたシステムなのでは?社会と子育てを分断させてしまうのは、社会の仕組みでは?その結果が、いまの少子化につながっているのでは?
そんな問いを、提示してくれる本。
日本が赤ちゃんにきびしいというのもあるけれど、自分たちの教えられてきた言葉「周りの人に迷惑をかけない」という言葉が、赤ちゃんを連れて外出する母親には常につきまとう。そして結局、疲弊し「外に出るのは、やめよう」という選択になる。それがまた、母親を社会から置いてけぼりにするのだ。
著者の境治さんは「そもそも、子育ては核家族ですること自体が難しい。どんどん周りに迷惑をかけよう。」と提唱する。
読みはじめ、そして読み終わりに、ぐっと心に突き刺さるものが在る。
子育て世代にはもちろん、独身の男女、日本の未来を考える人に読んで欲しい一冊。
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