まつりでした

先週末、豊田の街中は挙母まつりでした。

各町の山車から盛大に撒く紙吹雪が圧巻のお祭り。とても賑わう日。その様子を見るのが楽しく、ここ数年は樹木荘の庭から山車が通る所を眺めています。

橋の下音楽祭もそうだし、挙母まつりもそう、スポーツ観戦や、推し活、他には恋愛なんかもそうかもしれない。誰かがなにかに猛烈に熱くなってる姿に憧れのようなものがある。

それはおそらく、自分に持ち合わせてないものを持っていることへの、羨ましさとも呼べるような気がする。

好きなアーティスト、好きなチーム、好きな人、好きなブランド、それらを”好きだ”と言い切って、周囲にも伝播させていくようなエネルギーとは。その根源はなんなのか。何がそのエネルギーを生み出してるのか。このエネルギーはいったい何ボルトくらいあるのか。

これらの”好き”には、お金のような対価はだいたい発生していない。だからこそ、熱狂できるのかもしれない。

そして、それは時々荒々しくて、美しいもののような気がする。

昔から、何にもハマってこなかった。キャラクターにも、漫画にも、アニメにも、ゲームにも、スポーツにも、勉強にも、ブランドにも、歌手にも、アイドルにも。この先も、きっと熱狂するほど何かにハマることはないような気がする。ボルトを生成する装置を、持ち合わせてない、たぶん。

自分と物事の間の距離は、埋まらないような気がする。それは穏やかで、ささやかで、もしかしたらちょっとさみしいことなのかもしれない。

”異なる”ということは楽しい。

自分と違うエネルギーを感じる祭りのようなものは、とっても’楽しい。

”同じ”であることが嬉しいことだとしたら、”異なる”は楽しいことかもしれない。

聞きたい。知りたい。そう思うのは、異なるという前提があるから。

そうして”異なり”を深めていった先に、時々”おんなじ”が出てきたりもする。表面の1mmでは”異なり”として表出していたものが、深さ30mまで掘ってみたら、”おんなじ”源泉から湧き出ていたりする。その時は、やっぱり嬉しい。

ボルトを生成する装置はもっていないかもしれないけれど、もしかしたら、原料の一つくらいはもっているかもしれない。

なにかに熱狂すること。それは私の知らない世界で、鮮やかで美しい世界なのかもしれない。その世界の話を、聞いてみたい。みてみたい。わかってみたいと思う。

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コメント4件

  • hat1980 より:

    橋の下に続き挙母祭りもフルに駅前で満喫した人が通りますよ(*^^*)

    私から見える希さんは、世の中のありようについて考えることや
    それを発信することにハマっているように見えていたりもします。
    なかなか自分で自覚できないですが、物事に対する熱量とか距離感って
    本当に人それぞれですよね。
    コミュニティ運営の一端を担っていたりすると頻繁に感じます。

    私はといえば新しい街で新しい人々に出会って色々な話を聞いて...
    ということにハマっている気がします。(そもそもお喋り好きなだけという話も...)
    同じ業界で仕事をし続けるとどうしても周囲の人間関係が均質化しがちなので、良い意味でとても刺激的な日々を送れているのかなと思ってます(^^)

    • NOZOMI より:

      hat1980さん

      橋の下も、挙母祭りも、豊田を楽しんでくれてめちゃくちゃ嬉しいです〜!!

      世の中の有り様について考えることは、確かにずっと好きかも。これなのか。笑
      だいぶトーンは低いけど、そういうことなのかもしれないですね。

      ”新しい街で新しい人々に出会って色々な話を聞いて...ということにハマっている気がします。”
      うんうん、確かに。笑
      新しい出会いや新しい話は自分の枠を広げてくれるし、仲間や家族だけでは得られない刺激が多くておもしろいですね。

      何年立っていても、街はおもしろい。やめられないです^^

  • 松島 馨 より:

    挙母祭りの日、いつもは静かな樹木荘の前の通りが一年で一番賑わう日ですね

    「誰かがなにかに猛烈に熱くなってる姿に憧れる」…
    その気持ちわかる気がする
    自分には出来ない事を一生懸命やっている、そんな人を応援したくなっちゃいます
    って事で「推し活」頑張りますʬʬʬ

    コーヒーを愛し、人間観察しながら街を見守り、本が大好きで人々に癒やしを与える…
    そんな素敵な人を私は知っています
    結構ハマってることあるじゃん?ʬ

    • NOZOMI より:

      松島さん

      私の中では、松島さんは一生懸命応援している熱い人です〜!笑

      そうか、意外とみんな、自分の熱さには気付いていなくて、それでも周囲には案外、熱として伝わっているのかもしれないですね。
      おもしろい。。

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