あなたが今日大切にしていたもの/高島大
あなたが今日大切にしたもの 高島大
育児真っ只中のお母さんに。それに寄り添うお父さんに。
※お外では、読まないでください。涙なしでは読めません。
つい、子どもに怒鳴ってしまった。呼んでいる声に、笑顔で応えられなかった。「待って」と言ってしまった。それは、罪悪感となり、心の中に降り積もっていく。街中でそんな光景を見ることも少なくない。知らない人からしたら、非常識のように感じるのその光景。周囲の冷たい視線。
だけれど、それは、365日24時間。休みなく続く親子の、ほんの一瞬を切り取っただけに過ぎない。その一瞬以外のすべての時間は、溢れるほどの笑顔と優しさと愛情を注いでいるお母さんなのかもしれない。
そんなことを、少しでも想像できる人が増えたらいい。
お母さんの【お母さんとしての】自己評価と、子どもから見たお母さんの評価は、180度違うものだったようだ。「いつも怒ってばっかり」「全然かまってあげられない」「私がお母さんでごめんね」そんな風に感じているお母さんのことを、子どもは『ママは、いつも優しい』『ママは、いつも笑っている』『ママが、大好き』と思っているという。だから、大丈夫だよ、と。
必死に頑張る毎日に、優しい声で寄り添ってくれる本。誰かの救いになる本って、こういう本なのかもしれない。
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